残業残業

two dogs

当初働いていた病院での配属は急性期病棟で仕事内容は大変ハードな場所でした。
看護師として働くにはとても自分の勉強にもなったし、先輩方も厳しかったけど早く一人前になれるようにと一生懸命指導もしてくれました。教育体制はとても充実していて、キャリアアップのために当院へ転職してくる看護師もいるほど、学ぶという面では恵まれた環境にあったと思います。
しかし、積み重なる業務と残業の日々が続き、帰宅時間も毎日日勤では9時や10時が当たり前。晩御飯を食べる気力もなく眠りにつくこともありました。

あるとき、日勤を終えて先輩方と帰宅する際に、日勤の終わり頃に急変された方のご家族が遠方から駆け付けたところに渡り廊下で会ってしまい、先輩方が「戻って対応しよう」と言い出して新人の自分だけが帰るわけにはいかない状況になりました。
準夜勤のスタッフも通常の業務でバタバタしていたので、結局、日勤の私たちが家族に対応し、患者さんを看取り、すべてのお手伝いをし、お見送りまですることに。
帰る頃にふと時計を見たら、日付を超えていました。帰宅するための終電まで逃してしまうことになり、本当に疲労困憊な思いをしました。

日勤だけでなく、準夜勤でも勤務の合間に急変があった場合は残って手伝わなければならないといった風潮があり、本来なら深夜1時半には帰宅できるはずが、帰る頃には朝陽を浴びていた、という日も数えきれません。その頃によく会っていた同じ大学を卒業した友人からは、「最近表情が暗いよね」と言われることもあり、上手く笑うことができなくなっている自分に気づかされました。

仕事も2年目になり、学生時代からお付き合いしていた人と同棲を始めて、結婚も意識するようになりました。新人の頃よりは仕事にも慣れましたが、それでも残業ばかりの毎日を変わらず過ごしていました。同棲していた方とも、生活時間のすれ違いが多く、家事もおろそかになってしまいがちでいろいろと負担をかけてしまっていたと思います。このままでは、自分の身体も壊しかねないし、重症度の高い患者ばかりの病棟では精神的にも負担が大きい。結婚して、子供ができたとして、この職場では家庭と仕事を両立していくことは不可能だと感じるようになりました。

実際、同じ病棟内には結婚されている先輩はいましたが、子供を育てながら働いている人は一人もいなく、子持ちの看護師は外来へ異動するのが当たり前、もしくは他の病院へ転職か退職するという選択肢しか残されていないというのが現実でした。
それなら、いっそこのままここで働き続けるよりも、自分に合った職場を探して働いたほうが今後の将来のためになるのではないかと思い、まだ2年目で経験も浅かったため退職ではなく、転職することに決めました。

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